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夢をよく見る。そして記憶している。

 

 

印象に残っているのは、螺旋階段の夢。夕暮れの森の中にある螺旋階段だった。

幼稚園や小中の知人たちが緩やかに、登り降りをしている。私はその中で走って登っていた。

目の前にはずっと憧れ、なりたいと思っていた女の子がいた。

 

特別仲が良かった訳ではない。グループも違った。クラスが同じ事以外に接点のない女の子だった。

 

とても綺麗な容姿を持っていた。性格がはっきりしていて口が悪かった。とても頭が良く回転も早くて、口喧嘩で彼女の右に出る者はいなかった。運動も頭脳も平均以上、絶対音感を持っていて音楽もうまかった。当人の悩みが「なんでも上手く出来すぎて努力する苦しみを知らないこと」だった。

でもとても努力をする人だった。他の人の倍努力をしている人だった。恐らく世間一般的な努力を努力と思っていない人なんだろう。

 

口は悪いけど、同情とは違う優しさを持っていた。余り話したことはなかったけれど、居心地のいい人だった。

 

 

そんな女の子を螺旋階段でひたすら追いかけた。決して追いつく事はなかった。

 

頂上に到達したときに彼女はいなかった。捕まえるもののなかった私は螺旋階段の頂上からふわりと、砂の地面に落ちた。

 

きっと彼女にもう出会うことはない。そして追いつく事もない。恐らくもう違う道を進んでいると知っているから。

 

 

今日はその人にどこか似ている女性と遊んだ。